ビタミンB1、そしてEは目の強い味方なんです

ビタミンB1やビタミンE、おそらくほとんどの方が聞いたことがあると思います。

代表的な栄養素ですが、どのように身体に良いのか、という事までご存知の方になると少ないのではないでしょうか。

ビタミンB1をもっと知ろう

疲れを取る栄養、としても有名なビタミンB1ですが、実はビタミンB1とは、正式名称ではないのです。正しくはチアミンという名前の水溶性のビタミンの事なのです。

このチアミン、私達の身体の中で糖の代謝や脂質の代謝を促してくれます。

つまり、代謝がアップし、身体の疲れが早く癒えるのを手伝ってくれる、とても優れたビタミンなのです。

ということは、目の疲れを癒すのにもひと役かってくれる、という事。チアミンを豊富に含む食材を取る事で目の疲れが早く取れ、視力の低下を防いでくれる効果があるのです。

またチアミンは神経機能の維持に役立つビタミンですので、視神経の働きを正常に保つのを手伝ってくれます。

ただし、気を付けなくてはならないのか、チアミンは糖質の代謝を行うため、糖質が多く含まれる食品やお酒をたくさん食べたり飲んだりしてしまうと、身体の中から不足しがちになってしまいます。

チアミン、つまりビタミンB1が不足し、糖質がうまく代謝されなくなると、神経の伝達も低下してしまうのです

糖質がしっかりと代謝されれば、筋肉や視神経の疲れが取れ、目が疲れにくくなったり、視力の低下を防ぐ事が出来たりするので、普段食べるものには注意が必要ですね。

ビタミンEをもっと知ろう

 

脂溶性のビタミンであるビタミンEは、とても有名な抗酸化作用を持つビタミンです。「抗酸化作用ってなに?」と疑問に思う方、いらっしゃるかもしれません。

抗酸化作用とは、老化防止、つまり若返りの事でもあります。

抗酸化作用を持つ栄養素は沢山ありますが、特にビタミンEの持つ抗酸化作用は非常に強い事で知られており、有害な過酸化脂質が体内で生成されようとするのを抑制してくれるのです。

また細胞膜を正常に維持する事にも力を発揮します。細胞膜が正常な状態を保つと、末梢神経に多く血液を流し込む事が出来るので、なんと視力回復の効果が期待できるのです。

細胞膜が正常に保たれ、末梢神経へしっかりと血液が送り届けられていると、酸素と栄養がたっぷり届きます。これは目にとっても同じ事。

ところで、糖尿病になると視力に影響が出る、などという話を聞いた事はありませんか?

目に異常が出る糖尿病などの病気にも、ビタミンEは大きな力を発揮してくれるのです。

ゴマや落花生が素晴らしい理由

 

ゴマ・落花生、どちらも種である食物ですね。これらの種実類、ビタミンB1やビタミンEが非常に豊富に含まれているので、糖代謝や脂質代謝をどんどん促してくれるのです。

そして代謝アップする事で疲れ目が癒され、それは視力の低下防止に役立ちますので、積極的にゴマや落花生を食事やおやつに取り入れたいですね。

ビタミンB1を含む食材の調理方法

 

ビタミンB1は豚肉などに多く含まれています。

このビタミンB1、熱に弱く水に溶けやすいという性質がありますので、効率良く身体に取り込むには生が良いのですが、豚肉を生で食べる事はちょっと難しいですよね。

ですので、豚肉を調理する際、味付けを薄くして煮る事をおススメします。煮る事で煮汁に栄養素が移りますので、煮汁まで食べてしまえばOK。

また、ネギ、そしてニラに多く含まれているアリシンという栄養素と一緒に食べる事でビタミンB1の吸収がよりアップします。

豚肉とニラ、豚肉とネギ、などといった組み合わせで調理をすると目の疲れに効きやすくなりますのでおすすめです。相乗効果で吸収アップ、ビタミンいろいろ合わせて摂りましょう。

ビタミンEを含む食材の調理方法

 

ビタミンEはビタミンCと組み合わせると、更にパワーアップします。

というのも、ビタミンEは細胞を酸化させてしまう活性酸素に、ビタミンE自ら酸化する事で細胞を守っているのです。

ビタミンEが酸化されてしまうと、違う物質になってしまうのですが、ここで登場するのがビタミンC。

CはビタミンEを元の姿に戻すという役割を果たす事が出来るのです。

ですので、ビタミンCがたっぷり含まれる生野菜サラダに、ビタミンEが豊富なゴマを掛けて食べるなど、組み合わせる工夫をすると良いですね。

そして更にビタミン達に強力に働いてもらうためのお得な情報をお伝えしましょう。ビタミンAも、Cと似たような働きをする事が分かっているのです。

ついでにビタミンAも一緒に採るとなお良いですね。ビタミン達は一つだけの要素で身体に入れるよりも、組み合わせる事で、協力しあい、より身体に良い影響を与えてくれます。ここでも、バランスの取れた食生活がいかに健康を維持する上で大切かという事が、お分かりいただけるかと思います。