白内障にも効果があるアントシアニン

アントシアニンは、ブルーベリーやイチゴ、カシス、紫イモなどに多く含まれている青紫の色素です。
ブルーベリーといえば、食べるだけで視力が回復する果物として知られています。では、ブルーベリーがどうして視力回復に効果があるのかは、殆どの人は説明できないですよね。

アントシアニンの働き

アントシアニンは、網膜にあるロドプシンという物質の再合成をサポートします。
網膜で捉えた映像の情報を、脳にきちんと伝えるための信号を送ることで、物が初めて見えることになるのですが、信号を作りだしているのが、ロドプシンです。
目を酷使したり、老眼が進行すると、ロドプシンの働きが悪くなってしまいます。

何故白内障になるの?

白内障は、水晶体が白く濁ってしまうことで起こる病気です。水晶体は、タンパク質で出来ています。水晶体が白くなっていまうのは、老化によってタンパク質が酸化して白濁することが原因です。

コンタクトレンズを使用したことがある方なら分かると思いますが、コンタクトレンズを使い過ぎると、レンズにタンパク質が付着して見えにくくなることがあります。タンパク質は、白く濁る性質があるのです。

コンタクトレンズは、洗浄したり新しいレンズに交換すれば解決することができますが、水晶体に出来てしまった白濁は、一度出来ると取れません。

加齢性の白内障は、避けて通ることが出来ない目の病気ですが、アントシアニンを摂取することで、予防したり進行を遅らせることができるんです。

何故アントシニンが白内障に効くの?

アントシアニンには、強い抗酸化力があります。紫外線のダメージを受けて、酸化しやすい水晶体を、アントシアニンの抗酸化力で、水晶体の酸化を防ぐことができると研究結果で確認もされています。
アントシアニンを1日200mg~400mgを5カ月以上摂取することで、約9割の白内障の人の症状の進行が抑えられたという結果が出ています。

アントシアニンの飲み方

アントシアニンは、摂取後24時間以内に尿と一緒に排出されてしまうので、毎日摂取しなければ意味がありません。また、アントシアニンは、加熱に弱いため、ジャムにしたものを食べてもあまり効果がありません。
アントシアニンを摂取する際は、βカロテンやビタミンCなどを一緒に取ると相乗効果で、高い効果が期待できます。
βカロテンは、体内に取り込まれると、必要量だけビタミンAに変換されます。ビタミンAは、ロドプシンの機能を高めたり、夜盲症を予防する効果があります。

ビタミンCは、アントシアニンの抗酸化力を5倍にしてくれる効果がありますので、白内障予防のためにも是非一緒に摂取することをお勧めします。

それから、DHAやマグネシウム、ルテイン、カシスなども目に良い成分なので、アントシアニンと一緒に摂取すると良いでしょう。

アントシアニンを安定的に摂取するには、食品よりもサプリメントが良いでしょう。

また、アントシアニンの効果は、摂取してから約4時間後と言われていますので、目の疲れた時にサプリメントを摂取するのではなく、目が疲れやすい時間帯を逆算して飲むと良いでしょう。

白内障以外にも効果があります

アントシアニンは、白内障だけでなく、加齢性黄斑変性(おうはんへんせいしょう)や、緑内障(りょくないしょう)、網膜異常(もうまくいじょう)、ドライアイなどにも効果があります。

アントシアニンには、血流を改善したり、血管を強くする効果があるため、網膜の血流が改善されることで、黄斑部(おうはんぶ)を改善します。

血流が良くなるということは、生活習慣病を改善する効果もあるということなんです。アントシアニンを摂取することで、糖尿病性網膜症(とうにょうせいもうまくしょう)を防ぐ効果も期待できるとされています。

アントシアニンは、副作用の心配のない自然由来の成分なので、安心して摂取することができますよ。